コーヒーと蜂蜜は相性抜群。タリーズの「ハニーバニララテ」、ドトールの「ハニーカフェオレ」、コメダ珈琲店の「蜂蜜アイスコーヒー」と多くのカフェで蜂蜜入りのアレンジメニューが定番化しているように、砂糖の代わりにはちみつを加えることでコーヒーがグッと美味しくなります。
また、単純に美味しくなるだけではなく、カロリーが少ないためにダイエットになる、高い殺菌力と保湿力、保護力があるため喉の違和感や咳に効果を発揮するといった様々なメリットもあります。この記事では、はちみつ入りコーヒーの効果や作り方などを紹介しています。
はちみつコーヒーが人気
はちみつコーヒーとは、コーヒーに砂糖の代わりに蜂蜜を入れた飲み物です。
蜂蜜とはミツバチが花から採取した花蜜のことで、自然界で最も甘い蜜と言われる天然の甘味料。蜂蜜は糖質だけではなく、ビタミンやミネラルを始め様々な栄養成分を含むため、単に甘いだけではなくコクがあり、旨味もあります。白砂糖やグラニュー糖といった砂糖を入れた時は違った、深い味わいを楽しめると、砂糖の代わりにはちみつを入れるのが人気。
また、蜂蜜は強い殺菌力を持つため、喉に良いことで有名。さらに100gあたりのカロリーも砂糖よりも低く、少ない量でも十分な甘みを出すことが出来るのでダイエット中の人でも気軽に甘味料として使うことが出来ます。そのほかにも美容に良く、健康面でも良いということで健康志向の高い人にも蜂蜜入りコーヒーが人気です。
はちみつコーヒーの原点と言えるのが、スペインの伝統的なコーヒーの飲み方
はちみつコーヒーの原点と言えるのが、スペインの人々のコーヒーの飲み方です。スペインの人々は朝に「カフェ・コン・レチェ(cafe con leche)」と呼ばれる、濃いコーヒーとミルクを半々で割った飲み物、いわゆるカフェ・オ・レを飲みます。その際に健康に良いと言われるはちみつを入れたり、はちみつを舐めながら飲んだりするのがスペイン流。また、この飲み物に蜂蜜を入れたものを「ハニー・カフェ・コン・レチェ」とも呼びます。
コーヒーにはちみつを入れる効果
①美味しくなる
コーヒーに蜂蜜を入れるメリットの一つ目は、美味しくなること。
苦いコーヒーには苦味を中和するために砂糖を入れるのが定番ですが、ただの砂糖を入れるだけでは単純にコーヒーが甘くなるだけ。しかし、蜂蜜を入れれば甘くできるだけではなく、コクがある深い味わいのコーヒーにすることが出来ます。
正直はちみつを入れた時の風味はやはり独特。ブラックコーヒーで飲むのに慣れている人やちょっと砂糖を入れて飲むだけの人にとっては甘みが強すぎたり、はちみつ特有の風味が苦手と感じ「まずい」と感じることもあります。そのため、好みはそれなりに分かれるのが実際のところ。
②カロリーを抑えられる
ダイエットや減量中の人にとって一番のメリットと言えば、一杯あたりの摂取カロリーを抑えられるところ。
コーヒーの砂糖はグラニュー糖が定番ですが、グラニュー糖は100gあたり387kcal。はちみつは100gあたり294kcal。同じ量入れるだけでもはちみつの方がカロリーが少なく済みます。また、はちみつは砂糖よりも甘味度が1.2~1.5倍ほど高いので砂糖よりも入れる量が少なく済むので、それで一杯あたりのカロリーをかなり抑えることが出来ます。
コーヒーは脂肪燃焼に良いとされるコーヒーポリフェノールであるクロロゲン酸、カフェインが含まれ、ダイエット時の飲み物として人気。本当はカロリーがほとんどないブラックコーヒーで飲むのが一番ですが、苦いのが苦手という人はカロリーの少ないはちみつを入れて飲むと良いでしょう。
③喉に良い
風邪の引き始めで喉に違和感を感じる、咳が出始めたという時にもはちみつ入りコーヒーを飲むのが効果的です。
蜂蜜が喉に良いことはあまりにも有名な話。蜂蜜は、古代エジプト時代に薬用として使われていたほどの高い殺菌力を誇ります。強い殺菌力で喉の細菌の増殖を防ぎます。さらに、適度な粘度と高い保湿力があり、喉を乾燥から守る役割もあります。そのため、蜂蜜は喉に良く、喉がイガイガしたり、痛いときなどに昔から多くの人に重宝されてきました。
もちろんはちみつ入りコーヒーの場合も同様で、はちみつ入りのコーヒーを飲むことで咳に有効であると示す研究結果が海外で出ています。
④疲労回復に良い
コーヒーは仕事や勉強で疲れた時の休憩に飲むことが多いですが、はちみつ入りのコーヒーは疲労回復に効果的です。
はちみつの成分の約80%はエネルギー源となる糖質。そしてその糖質は素早く吸収できる単糖類であるブドウ糖と果糖。多糖類であるショ糖の場合は消化吸収に時間がかかりますが、単糖類の場合は素早く吸収できるためエネルギー源の素早い補給、疲労回復に効果的なのです。運動後の疲労回復にももちろん、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖を多く含むためデスクワークでの疲労回復や集中力アップにも効果的。
⑤虫歯になりにくい
蜂蜜は普通の砂糖に比べると虫歯になりにくいというメリットもあります。虫歯になりやすい糖質はショ糖。はちみつにも僅かにショ糖は含まれているものの、ほとんどはブドウ糖と果糖。はちみつをたくさん食べられば当然虫歯になるリスクは高くなりますが、普通の砂糖に比べると虫歯にはなりにくいので虫歯予防にも効果的です。
はちみつコーヒーの作り方
レシピ①はちみつコーヒー
- ブラックコーヒーを作る
- 大さじ1のはちみつを加えて混ぜる
はちみつコーヒーの作り方はとても簡単です。
ドリップコーヒーでもインスタントコーヒーでも良いので、150~200ml程度のブラックコーヒーを準備して、そこにはちみつを大さじ1程度加えて混ぜるだけ。
レシピ②ハニーカフェオレ
- ブラックコーヒー100mlを作る
- 温めたミルク100mlを加える
- 大さじ1のはちみつを加えて混ぜる
はちみつ入りのカフェオレの作り方も簡単。ドリップコーヒーでもインスタントコーヒーでも良いので100ml程度のブラックコーヒーを作ります。そしてブラックコーヒーと同量のミルクを温めて注ぎ、そこに大さじ1程度のはちみつを加えて混ぜたら完成。
レシピ③ハニーミルクラテ
- エスプレッソ30mlを作る(インスタントコーヒーで代用可。インスタントコーヒー2gにお湯30ml注ぐ)
- 温めたミルク120mlを加える
- 大さじ1の練乳、大匙1のはちみつを加えて混ぜる
カフェメニューで人気のハニーミルクラテも自宅で簡単に作ることが出来ます。まずはエスプレッソ30mlを準備。エスプレッソメーカーが自宅に無い場合はインスタントコーヒーでも代用可。インスタントコーヒー2gにお湯30mlを注げばなんちゃってエスプレッソの完成。そこに温めたミルクを120ml程度加え、大さじ1の練乳とはちみつを加えて混ぜるだけで完成。
スタバでハニーミルクラテを注文する裏技
タリーズにはハニーミルクラテ、ドトールにはハニーカフェオレがありますが、スターバックスには残念ながらハニーミルクラテもハニーカフェオレもありません。しかし、ちょっとした裏技でスタバでも蜂蜜入りのラテを飲むことが出来ます。
実は、スタバにはミルクや無脂肪乳、ガムシロップ、砂糖、ストローなどが置いてあるコンディメントバーなる場所に蜂蜜が置いてあるのです。当然使うのは無料。レジでスターバックスラテをフォームミルク多めで注文し、そこに自分で蜂蜜を加えたらオリジナルのハニーミルクラテの完成です。スタバでもはちみつ入りのラテを飲みたくなったら、是非試してみてください。
コーヒーに砂糖の代わりにはちみつを入れて飲んでみよう
ブラックコーヒーが苦手という人は砂糖の代わりに蜂蜜を入れてみましょう。蜂蜜を入れることで砂糖を入れた時とは違ったはちみつの風味が加わった味わい深いコーヒーを楽しむことが出来ます。もちろんブラックコーヒーだけではなく、カフェオレやラテの砂糖代わりに蜂蜜を入れるのも有り。蜂蜜は喉に良いと食品なので、喉の調子が悪い時や風邪の引き始めなんかに飲んでみると良いでしょう。