毎回美味しいコーヒーを飲むためのコーヒー豆の正しい保存方法

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保存容器に入ったコーヒー豆

美味しいコーヒーを飲むためにはコーヒー豆の鮮度が重要です。コーヒー豆の鮮度は焙煎後日にちの経過とともに落ちていき、抽出したコーヒーの風味の劣化につながっていきます。そのため、購入したコーヒー豆を使って毎回美味しいコーヒーを淹れようと思ったら鮮度が良いうちに飲み切る、またはコーヒー豆の風味を損なわないよう正しく保存する必要があります。

この記事では、コーヒー豆の保存方法を紹介しています。コーヒー豆の保存方法と言えば、常温保存と冷蔵保存、冷凍保存の3つの方法があります、この記事ではそれぞれのメリットとデメリットを紹介しつつ、焙煎後の日数に応じたオススメの保存方法を紹介しています。買ったコーヒー豆をどうやって保存したらいいのか気になっている方は是非参考に。

コーヒー豆は鮮度が命

鮮度の良いコーヒー豆

コーヒー豆は鮮度が命です。青果や鮮魚、精肉などの生鮮食品同様、コーヒー豆も購入後日に日に鮮度が落ちていき、それと同時に風味が劣化していきます。お肉やお魚を美味しく食べるために鮮度が良いうちに消費するのと同じように、コーヒー豆も美味しく飲むために鮮度が良いうちに消費する必要があります。

コーヒー豆は生豆の状態であれば1年程度香味が劣化していくことはありませんが、焙煎をすることで一気にその風味が劣化するスピードが速くなります。自宅でコーヒーを飲む場合、多くの人は淡緑色の生豆ではなく予め炒る加熱作業をした茶色い姿をした焙煎豆を購入しています。焙煎豆は2週間程度で風味が劣化していくので、美味しく飲むためにも鮮度の良いうちに飲み切る、または正しい方法で保存する必要があります。

コーヒーの風味が劣化する4つの原因

原因①空気

空気に触れるコーヒー豆

コーヒー豆が劣化する大きな原因の一つは、空気との接触による油脂の酸化です。コーヒー豆は15%程度油脂(いわゆるコーヒーオイル)を含んでいます。コーヒー豆の内側にある油脂は焙煎によって豆表面へと滲みでてきます。焙煎後のコーヒー豆の表面がツヤツヤしているのはこの油脂によるものです。

コーヒーオイルは抽出したコーヒーの風味を左右する重要な成分なので、コーヒーオイルが酸化してしまうと香りが失われ、味も不快な酸味やエグみを伴うようになります。コーヒー豆も銘柄によって強い酸味を特徴にもつものもありますが本来コーヒーの酸味というのは柔らかな酸味で不快に感じるようなものではありません。コーヒーを飲んで不快な酸っぱさを感じる場合は、コーヒー豆特有の味わいではなく、そのコーヒー豆の鮮度が落ちてしまっていることが原因です。

原因②光

光が当たるコーヒー豆

コーヒー豆の品質低下の原因の二つ目は、光です。太陽光に晒されることで、コーヒー豆は見た目や風味に影響が出てきます。また、太陽光だけではなく蛍光灯の明かりも紫外線を含むため太陽光同様に鮮度低下につながります。

コーヒー豆を保存する場合は光による劣化を防ぐために遮光性のある保存容器に入れるか、光の当たらない暗い場所で保存する必要があります。

原因③高温

高温のコーヒー豆

コーヒー豆の鮮度低下の原因の三つ目は、高温です。鮮度の良いコーヒー豆は豆内部から二酸化炭素を中心とするガスをたくさん放出しています。このガスはコーヒー独特の風味の元であり、コーヒー豆の劣化を遅らせるという役割があります。温度の高いところにコーヒー豆を置いておくと、ガスの放出が一層促進されてコーヒー豆の鮮度の低下が速く進んでしまいます。

そうならないためにも、コーヒー豆は高温の場所を避け常温で保存する必要があります。また、温度を10度下げることでより劣化速度を遅らせることが出来るため、より温度の低い冷蔵庫内や冷凍庫内で保存する方法があり、それらは長期保存に有効です。

原因④湿気

水気を帯びたコーヒー豆

コーヒー豆の劣化の原因の四つ目は、多湿環境です。コーヒー豆は生豆の状態ではそれなりに水分量がありますが、焙煎後は最大でも3%程度とカラカラに乾燥した状態。そんな焙煎後のコーヒー豆が水分を吸ってしまうと、劣化速度は早まり風味に大きな影響が出てきます。そうならないためにも湿度の高い場所は避けることが重要。湿気の多梅雨や夏場はコーヒー豆が水分を吸ってしまわないように特に注意する必要があります。

コーヒー豆の賞味期限の目安

豆:焙煎後2~3週間

コーヒー豆

コーヒー豆の一般的な賞味期限は焙煎後2~3週間です。コーヒー豆は焙煎によって豆内部の成分に科学変化が起こり、香ばしい香りや苦味・酸味といったコーヒーらしい風味が生まれます。コーヒー豆の芳醇な香りや風味は焙煎後1週間後にピークを迎え、2週間を過ぎるあたりから下がりはじめ3週間を過ぎたあたりから大きく下がっていきます。そのため、コーヒーを最高の状態で本当に美味しく飲めるのは、焙煎後2週間まで。長く見ても3週間まで。コーヒー豆を買ったら、焙煎日から2~3週間で飲み切るのがオススメ。

粉:焙煎後7~10日

コーヒー粉

コーヒー粉の賞味期限は焙煎後7~10日です。コーヒー粉の状態だとコーヒー豆の状態よりも賞味期限は圧倒的に短くなります。その理由は、豆を挽いて粉にすることで、豆内部の炭酸ガスをたくさん失ってしまい、鮮度低下につながる空気や光に触れる表面積が大きくなってしまうためです。粉の場合は1週間で飲む、長くても10日程度で飲み切るのがオススメ。

コーヒー豆を正しく保存するための3つのポイント

ポイント①豆のまま保存する

コーヒー豆

コーヒー豆を保存する時の重要なポイントの一つ目は、豆のまま保存すること。豆を挽いて粉で保存する場合は豆のまま保存する場合よりも劣化速度が速く賞味期限が短くなってしまいます。特に、香りの低下が激しく、コーヒーを飲む時に豆本来の香りをほとんど楽しめなくなってしまいます。

コーヒーを本当に美味しく飲むなら、飲む直前に毎回豆を挽くのがベストです。また、コーヒーショップや通販でコーヒー豆を購入する場合も挽いた状態の豆ではなく、豆のままの状態のコーヒー豆を購入するようにしましょう。

ポイント②密閉容器に入れる

密閉容器に入ったコーヒー豆

コーヒー豆を購入したら、密閉性のある保存容器へと移し替えましょう。密閉容器へと移し替える理由は、コーヒー豆が空気と接触して酸化し風味が落ちるのを防ぐためです。また、コーヒー豆の保存容器は透明で中身が見えるお洒落な容器も多いのですが、光のあるところで保存する場合は遮光性のあるものがオススメ。光もコーヒー豆の劣化につながるため、密閉性と遮光性両方を備えた保存容器が一番良いです。

また、キャニスターような保存容器ではなく、チャック式のビニール袋であるジップロックを活用するのもオススメ。さらに言えば、湿気を通さない、酸素も通さないといった特徴を持つアルミ製袋であれば尚良しです。

ポイント③乾燥剤を使う

乾燥剤の入ったコーヒー豆の瓶

コーヒー豆は水分を吸収してしまうと劣化速度が速くなるため湿気対策として乾燥剤を使うのがオススメ。保存容器やジップロックなどにコーヒー豆と一緒に乾燥剤を入れておけば湿気による鮮度低下を防ぐことが出来ます。特に湿度が上がる梅雨や夏場の保存に乾燥剤を重宝します。

コーヒーの保存方法は3つ

コーヒーの保存容器

  • 常温保存
  • 冷蔵保存
  • 冷凍保存

コーヒー豆の保存方法は、主に「常温保存」「冷蔵保存」「冷凍保存」の三つあります。それぞれの保存方法にメリット・デメリットがあるため、保存期間や用途に合わせて保存方法を選ぶのがオススメです。

コーヒー豆の常温保存のメリット・デメリット

常温保存のコーヒー豆

コーヒー豆の保存方法の定番は、常温保存。密閉容器に入れて気温20度前後、湿度30~40%前後の環境で直射日光や蛍光灯の明かりを避けて保存する方法です。

メリット

コーヒー豆の常温保存の最大のメリットは、手軽であること。コーヒー豆を冷蔵保存、冷凍保存する場合は、冷蔵庫(冷凍庫)から取り出して後に一旦常温に戻す作業が必要になってきますが、常温保存はそんな面倒な作業が必要ありません。飲みたい時にすぐにコーヒー豆を挽いて抽出出来るのが常温保存の良いところ。冷蔵保存(冷凍保存)のように他の食品のニオイが移る心配もなく、結露が出来る心配もないため、コーヒー豆の風味を損なうことなく美味しいコーヒーを毎度飲むことが出来ます。

デメリット

常温保存の最大のデメリットは、長期保存できないところ。常温保存で美味しくコーヒーを飲めるのは、焙煎後2~3週間まで。一度に大量のコーヒー豆を購入し、3週間以上保存しておく必要がある場合、3週間を超えると風味が損なわれたコーヒーを飲むことになります。

コーヒー豆の冷蔵保存のメリット・デメリット

冷蔵保存のコーヒー豆

コーヒー豆を冷蔵庫に入れて保存するのが冷蔵保存。

メリット

コーヒー豆を冷蔵保存する最大のメリットは、常温保存よりも長期保存できること。温度の低い冷蔵庫内で保存することで、コーヒー豆の炭酸ガスの放出を鈍らせ鮮度の低下を遅らせることが出来ます。常温保存の場合は美味しく飲めるのは2~3週間程度ですが、冷蔵保存の場合は3週間から4週間と1カ月ぐらいある程度鮮度を保った状態で保存することが可能です。また、冷凍保存と違って解凍する必要はないため常温に戻す時間が短く、割と飲みたい時にすぐ飲むことが出来ます。

デメリット

コーヒー豆を冷蔵保存するデメリットは、保存の仕方によって他の食材のニオイが移る、冷蔵庫から取り出した時に結露が出来るといったこと。また、常温保存に比べると一旦常温に戻す必要があるため、手間がかかること。

コーヒー豆の冷凍保存のメリット・デメリット

冷凍保存のコーヒー豆

コーヒー豆を冷凍庫に入れて保存するのが冷凍保存。

メリット

コーヒー豆を冷凍保存する最大のメリットは、1カ月を超える長期保存が可能であること。冷凍庫で保存することでコーヒー豆の鮮度をより長く維持出来るようになり、コーヒー豆で3カ月、コーヒー粉で1カ月程度は保存が可能です。コーヒー豆を一度に大量に購入した場合、長く保存出来る冷凍保存が便利。

デメリット

冷凍保存のデメリットは、解凍に時間がかかりすぐにコーヒーを飲めないこと。コーヒー豆を冷凍庫で保存している場合、一旦解凍し常温に戻してから挽いて抽出する必要があります。常温に戻さないままで抽出してしまうとコーヒーを抽出する時のお湯の温度が下がってしまうため美味しいコーヒーを抽出出来なくなってしまうためです。

焙煎時期別!コーヒー豆のおすすめの保存方法

焙煎後2週間まで→常温保存

常温保存したコーヒー豆

コーヒー豆を少量のみ購入し、焙煎日から数えて2週間以内に飲み切れる場合は、常温保存するのがオススメです。コーヒー豆の美味しさは、2週間までは大きく下がることは無いのでわざわざ手間のかかる冷凍・冷蔵保存する必要はありません。密閉性のある保存容器やジップロックなどに入れて高温多湿を避けて暗所で保存しておきましょう。

焙煎後1カ月まで→冷蔵保存

冷蔵保存したコーヒー豆

たくさんコーヒー豆を購入し、全て飲み切るのに焙煎日から1カ月程度かかる場合は、冷蔵保存するのがオススメ。常温保存だと2~3週間を過ぎる頃から一気に風味が損なわれてしまいますが、冷蔵庫の中なら1カ月程度は香りや美味しさを保ったまま保存しておくことが出来ます。また、冷蔵保存する場合は、他の食材のニオイが映らないように、小分けしたジップロックやアルミバッグを容器の中に入れるなど二重にしておくのがオススメ。

焙煎後1カ月以上→冷凍保存

冷凍保存したコーヒー豆を入れる

よりたくさんのコーヒー豆を購入し、全て飲み切るのに1カ月以上はかかるという場合は冷凍保存がオススメ。常温保存や冷蔵保存よりもより長く保存出来るので長期保存の定番です。また、冷凍保存は冷蔵保存よりもより鮮度の低下を遅らせることが出来るので1カ月以内で飲み切る場合でも冷蔵よりも冷凍で保存するというのも有りです。

冷凍保存の場合、コーヒー豆を取り出した時に結露が出来て劣化が起きないように豆を入れた袋ごと常温に戻るのを待つ必要があります。もちろん一旦常温に戻した豆をそのまま冷凍庫へ入れるのはダメで、冷凍保存の場合は一回で使う分だけを小分けに密閉袋に入れておく必要があります。

一番のオススメは、2週間で飲み切れる量のみ買うこと!!

買った珈琲豆

コーヒーショップで通販で買ったコーヒー豆を美味しく飲むための秘訣は、一度に購入する量は2週間で飲み切れる量にすることです。美味しいコーヒー豆の鮮度を保てるのは2週間程度。なので、一度に大量にコーヒー豆を購入するのではなく、2週間で飲み切れるだけの量をその都度その都度購入するのがオススメ。そうすれば常温保存で鮮度の低下による風味の劣化を心配することなく毎回美味しいコーヒーを飲むことが出来ます。

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