美味しいコーヒーを淹れるためには、使う豆の量が重要。どのぐらいコーヒー豆を使うかによってコーヒーの味は大きく変わってきます。もちろんコーヒー1杯を淹れる時と2杯を淹れる時とではコーヒー豆の量の目安も大きく違います。この記事では、コーヒー1杯を淹れるのに目安となるコーヒー豆の量を紹介しています。また、コーヒー1杯あたりの一般的な量についても紹介しているので、是非参考に。
そもそもコーヒー1杯の量は何ml(cc)??
コーヒーカップ:120ml
一般的なコーヒー一杯の目安となる量は120ml(cc)です。喫茶店やファミレス、ホテルのラウンジ等では、一杯120ml相当のドリップコーヒー用カップであるコーヒーカップ(レギュラーカップ)で提供されています。そのため、一般的なドリップコーヒーを淹れる際のコーヒー一杯分というのは、120mlを想定しています。
また、最近は大きめのコーヒーカップも登場し一杯150mlで提供するお店も増えています。そのため、ドリップコーヒーの一杯を150mlとする場合もあります。ちなみにコンビニコーヒーのレギュラーサイズは多くが150mlです。
マグカップ:240ml
スターバックスの登場により、現在はコーヒーカップではなくマグカップでコーヒーを提供するカフェも多くなっています。マグカップ一杯の目安となる量は240mlです。スターバックスコーヒーのshortサイズ、タリーズのshortサイズはいずれも一杯240ml。家庭にあるマグカップもそれぞれ一杯あたり200~300mlと幅はあるものの、一杯240ml前後であることが多いです。
マグカップはコーヒーカップよりも1杯の量が多く、2倍の量に当たるので、マグカップは通常のコーヒーの2杯分の量と考えておくと良いです。
コーヒー1杯に使用する豆の量は何gが目安??
1杯(120ml):コーヒー粉12g
美味しいコーヒー一杯を淹れるのに使用するコーヒー豆の量の目安は、1杯(120ml)にコーヒー粉12gです。
実はコーヒー一杯あたりのコーヒー粉の量の目安は10gと言われることも多いです。確かに2杯、3杯と淹れる場合はその目安で間違いはありませんが、一人分のコーヒーを淹れるだけなら10gでは多くの人にとっては物足りないコーヒーとなってしまいます。特にペーパードリップやネルドリップのようにコーヒー豆の層にお湯を通して抽出する透過式の場合、10gではコーヒー粉の層(透過層)の厚みが少なく、お湯がすぐに通過してしまうためにコーヒー特有の旨味の少ない薄いコーヒーとなってしまうのです。
一杯分の抽出でしっかりとコーヒー成分を抽出して美味しいコーヒーを淹れるなら、1杯にコーヒー粉10gよりも12gを使うのがベターです。
好みに合わせてコーヒー粉を10g、15gと調整する
もちろんコーヒーの好みは人それぞれ。苦味少な目のあっさりとしたコーヒーが好きな人もいれば、苦味やコクのある濃いコーヒーを好む人もいます。なので、絶対にコーヒー一杯(120ml)に対しコーヒー粉12gがベストというわけではありません。コーヒー粉を10gにすることで、コーヒー粉の層におけるお湯の通りを速くしあっさり目のコーヒーを淹れることが出来るし、コーヒー粉を15gにすることで、よりコクのある深い味わいのコーヒーを淹れることも出来ます。
また、コーヒー豆の節約のために少しでも使用する豆の量を減らしたい場合はコーヒー粉10gを通常の中細挽きではなく細挽きにして抽出すると、ある程度12gを中細挽きで抽出した場合に近いコーヒーを淹れることが出来ます。また、より贅沢にコーヒーの旨味や甘味が詰まったコーヒーを淹れたいなら、コーヒー粉15gを中挽きにして淹れると良いでしょう。
コーヒー2杯以上に使用する豆の量は何gが目安??
2杯(240ml):コーヒー粉20g
3杯(360ml):コーヒー粉28g
コーヒー1杯(120ml)を淹れる際のコーヒー粉の目安量は12gですが、2杯以上淹れる場合も同様に2杯は24g、3杯は36gというわけではありません。特別濃いコーヒーが好き、贅沢にたくさん豆を使って美味しいコーヒーを淹れたいという場合を除いて、基本的に2杯以上淹れる時は1杯のみを淹れる時よりも使用するコーヒー粉の量を減らすのが一般的です。その理由は単純で、「1杯分12gx杯数分」でコーヒー粉を使用するとコーヒー粉の層がとても厚くなってしまい味もとても濃くなってしまうためです。
目安としては、2杯(240ml)ならコーヒー粉20g、3杯(360ml)ならコーヒー粉36g。もちろん2杯以上を淹れる場合も1杯のみを淹れる時と同様に好みに合わせて粉量を調整してみると良いでしょう。
マグカップ1杯(240ml)はコーヒー2杯分と考える
一般的なマグカップは一杯あたりの量がコーヒーカップの2杯分となります。そのため、マグカップでコーヒーを飲む場合は2杯分のコーヒーを淹れることを考えて一杯(240ml)ならコーヒー粉20gを目安にします。少しあっさりめのコーヒーが好きなら18g、もう少し濃いめが好きなら22gと量を調整してみると良いです。
コーヒー1杯に使用する豆は何粒??
- コーヒー粉10g:約65粒
- コーヒー粉12g:約80粒
- コーヒー粉15g:約100粒
コーヒー1杯(120ml)を淹れるのに目安となるコーヒー豆の量は12g。あっさりめが好きなら10g、濃いめが好きなら15g。粒で数えるとどのぐらいなのか気になる方も多いと思いますが、12gは約80粒で10gなら約65粒、15gで約100粒です。もちろん、豆一粒の重量はコーヒー豆の品種や焙煎度合いによって大きく異なるので全てのコーヒー豆がこの粒量に合致するわけではありません。コーヒー豆を挽く場合、粒数を数えて使用するのではなくしっかりと重さを測って使用する必要があります。
コーヒー豆を正しく計量するためにはスケールを活用するのがオススメ
美味しいコーヒーを淹れるためには、コーヒー粉を正しい量使用する必要があります。毎回自分好みの美味しいコーヒーを飲みたいなら、しっかりと毎回コーヒー豆の重量を測るべきです。その際には、スケールを利用するのがオススメ。
その理由はコーヒー豆は焙煎度合いにより大きさ、重量に違いがあるため。生豆は1~2割ほどの水分を含んでいますが、その水分は高温で焙煎することで蒸発していきます。浅煎りの豆ほど残る水分は多く、大きく重くなります。深煎り豆は水分がほぼなくなるので小さく軽くなります。そのため浅煎りと深煎り豆では計量スプーンで同じだけすくったつもりでも、そこに大きな違いがでてきます。そのため、より正確に必要な量を測るためにもスケールを使って豆の重量を確認することが大切です。
コーヒー豆の目安量を軸に自分好みの量を見つけよう
コーヒーを淹れる時はまずはコーヒー豆を目安に合わせて淹れてみるのがオススメ。そこで味が思ったよりもあっさりと感じたら量を増やしたり、濃く感じたら量を減らしたりして自分好みの味となる量が分かってきます。是非自分好みのコーヒー一杯あたりの豆の量を見つけてみましょう。