美味しいコーヒーの淹れ方全14種類の特徴とメリット・デメリット

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コーヒーを淹れる人

コーヒーの淹れ方はとてもたくさん種類があります。最も普及しているペーパードリップやとても簡単に美味しいコーヒーを淹れられるフレンチプレスだけではなく、ネルドリップ、アメリカンプレス、サイフォン、ウォータードリップと本当に様々なコーヒーの作り方があります。もちろんそれらはすべて同じ味というわけではなく、それぞれに特徴があり香りや味わいに違いがあります。

この記事では全14種類のコーヒーの淹れ方を紹介し、それぞれの特徴やメリット・デメリットを詳しく紹介しています。より自分好みの美味しいコーヒーの淹れ方を探求している人、より手軽で簡単にコーヒーを作れる方法を探している人など、是非参考にしてみてください。

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美味しいコーヒーを淹れる方法は大きく2タイプ

透過式

透過式のコーヒーの淹れ方

コーヒーを淹れる方法は、大きく分けて「透過式(とうかしき)」と「浸漬式(しんししき)」の2タイプあります。その一つの透過式とは、コーヒー粉にお湯を通すことでコーヒー液を抽出する方法です。ペーパーフィルターや布フィルターを使ってコーヒー粉の上からお湯を注ぐペーパードリップやネルドリップといったハンドドリップが代表例です。

透過式の大きな特徴は、短時間でコーヒー豆からコーヒー液を抽出出来ること。そのため抽出時間がかかる浸漬式に比べて雑味が少なくスッキリとクリアな味わいとなります。また、紙や布などのフィルターを使うことで、よりコーヒー豆が持つ雑味やえぐみなどを取り除き、スッキリと飲みやすいコーヒーを淹れることが出来ます。

浸漬式

浸漬式のコーヒーの淹れ方

もう一つの浸漬式は、コーヒー粉にお湯を漬け込みコーヒー液を抽出する方法です。欧米で定番となっているフレンチプレスやアメリカンプレスといったもの、アイスコーヒー作りで人気の水出しコーヒーポットなども浸漬式の例です。

浸漬式の大きな特徴は、一定時間コーヒー粉をお湯に浸しておくため豆本来の味を味わうことが出来ること。また、紙や布によってコーヒーオイルが取り除かれることもないため、豆本来の香りが引く引き立ち、さらlにコクのある深い味わいを楽しむことが出来ます。

コーヒーの淹れ方は全14種類

コーヒーを淹れるバリスタ

  1. ペーパードリップ
  2. ネルドリップ
  3. 金属フィルタードリップ
  4. フレンチプレス
  5. エアロプレス
  6. アメリカンプレス
  7. クレーバーコーヒードリッパー
  8. サイフォン
  9. パーコレータ
  10. コーヒーメーカー
  11. エスプレッソマシン
  12. マキネッタ
  13. ウォータードリップ
  14. 水出しコーヒーポット

①ペーパードリップ

ペーパードリップ

日本でコーヒーの定番の淹れ方と言えば「ペーパードリップ」です。ペーパードリップとは、ペーパーフィルターを使って上からお湯を注ぎコーヒー粉を濾してコーヒーを抽出する方法です。紙フィルターがコーヒー豆の雑味を取り除いてくれるので、スッキリと飲みやすいコーヒーとなります。透明感があり美味しいコーヒーを淹れることが出来るため、喫茶店はもちろん家庭でも広く普及している淹れ方です。

ペーパーフィルターのメリット・デメリット

メリット

ペーパードリップのメリットは、約3分という短い時間で手軽に美味しいコーヒーを淹れられるところです。揃える器具としてペーパーフィルター、ドリッパーなどが必要ですが、どれも安く買える商品ばかりなので初期費用はかなり安く済みます。また、使い捨てのペーパーフィルターを使うので後始末も簡単です。味としてもペーパーフィルターで余分な雑味やえぐみを吸収することが出来るので、比較的誰でも美味しく飲みやすいコーヒーを淹れやすいです。

デメリット

ペーパードリップのデメリットは、美味しいコーヒーを抽出するのにややコツが必要であること。ペーパードリップで淹れるコーヒーの味は、最初の蒸らしやお湯の注ぎ方によって変わってくるため、本当に美味しい一杯を淹れようとするとある程度の慣れが必要です。

ペーパーフィルターに必要な器具と淹れる手順

必要な器具

  • ペーパーフィルター
  • ドリッパー
  • コーヒードリップポット
  • メジャースプーン
  • カップ

淹れる手順

  1. ドリッパーにペーパーフィルターをセットする
  2. ペーパーフィルターにコーヒー粉を入れる
  3. お湯を数回に分けて注ぎコーヒーを抽出する

②ネルドリップ

ネルドリップ

一番美味しいコーヒーの淹れ方と言われ多くの喫茶店のマスターが採用しているのが「ネルドリップ」。ネルドリップとは、紙製のフィルターではなく布製のフィルターを使ってコーヒーを抽出する方法です。コーヒー粉の真上からお湯を数回に分けて注ぎコーヒーを抽出する点はペーパードリップと同じですが、ネルドリップでは紙製フィルターではなく布製フィルターを使います。ネルドリップは、ペーパーフィルターよりも厚みのあるコーヒー粉の層が出来、そこをゆっくりとお湯が通過していき、またペーパーフィルターよりも繊維が緩いため、旨味が詰まったコーヒーオイルも抽出されて濃厚感のあるコーヒーとなります。

ネルドリップのメリット・デメリット

メリット

ネルドリップのメリットは、ネルドリップ特有の口当たり滑らかでコクのある味わいのコーヒーを淹れることが出来ること。布製フィルターは紙製フィルターよりもコーヒーオイルを吸収せずコーヒー液と一緒に抽出出来るためネルドリップ特有の味わいとなるのです。また、その味わいに魅了されるコーヒー愛好家はこぞって「ネルドリップがコーヒーの最高の抽出方法である」と言います。

デメリット

ネルドリップのデメリットは、手間がかかること。ネルドリップはペーパーフィルターよりもお湯がコーヒー粉を通過するのに時間がかかります。また、使い捨てであるペーパーフィルターとは違って洗って繰り返し使用する必要があるので、使用後の水洗いや乾燥、保管といった後始末が大変です。

ネルドリップに必要な器具と淹れる手順

必要な器具

  • ネルドリップ
  • コーヒードリップポット
  • メジャースプーン
  • カップ

淹れる手順

  1. ネルドリップにコーヒー粉を入れる
  2. お湯を数回に分けて注ぎコーヒーを抽出する

③金属フィルタードリップ

金属フィルター

コーヒーオイルをしっかりと抽出出来る「金属フィルタードリップ」。金属フィルタードリップとは、紙製や布製フィルターではなく金属製フィルターを使ってコーヒーを抽出する方法です。金属フィルターはペーパーフィルターや布製フィルターと違ってコーヒーオイルを吸収しないため、コーヒーオイルをしっかりと出すことが出来ます。そのため、ペーパーフィルターやネルドリップよりも豆本来の香りや味わいをダイレクトに感じることが出来ます。

金属フィルタードリップのメリット・デメリット

メリット

金属フィルタードリップのメリットは、コーヒー豆本来の味わいを最大限楽しむことが出来ること。ペーパーフィルターの場合は紙に多くのコーヒーオイルが吸収されてしまいますが、金属フィルターの場合はそういったことがないのでコーヒーオイルをしっかりと抽出出来ます。コーヒーオイルにはコーヒー豆本来の香りや旨味が含まれているので、金属フィルターを使うことでそのコーヒー豆本来の姿をそのまま楽しむことが出来ます。

デメリット

金属フィルタードリップのデメリットは、飲み心地はあまり良くないこと。金属フィルターの隙間はペーパーフィルターの隙間よりも大きいためカップに落ちるコーヒー液には微粉も混ざってしまい、スッキリとしない飲み心地となってしまいます。また、金属フィルターの隙間に詰まったコーヒー粉を取り除く必要があるなど片付けは使い捨てのペーパーフィルターを使う場合に比べるとかなり面倒です。

金属フィルタードリップに必要な器具と淹れる手順

必要な器具

  • 金属フィルター
  • コーヒードリップポット
  • メジャースプーン
  • カップ

淹れる手順

  1. 金属フィルターにコーヒー粉を入れる
  2. お湯を数回に分けて注ぎコーヒーを抽出する

④フレンチプレス

フレンチプレス

とても簡単に美味しいコーヒーを淹れることが出来る「フレンチプレス」。フレンチプレスとは、コーヒー粉をお湯に浸けてコーヒーを抽出する方法です。19世紀半ばにフランスで誕生した器具で、専用器具の中にコーヒー粉を入れてお湯を注ぎ数分後にプレスするだけの非常に簡単にコーヒーを抽出出来る器具です。フレンチプレスはコーヒー粉とお湯が長い時間触れるためコーヒー豆本来の風味をしっかりと抽出することが出来、コーヒー豆の香りや味わいをダイレクトに感じることが出来ます。

フレンチプレスのメリット・デメリット

メリット

フレンチプレスのメリットは、初心者でも簡単に美味しいコーヒーを抽出出来ること。お湯を数回に分けて注ぐペーパーフィルターやネルドリップと違って、お湯を注ぎ数分待ち最後にプランジャーと呼ばれるパーツを押し下げるだけの簡単な手順でコーヒーを淹れることが出来ます。また、ドリップコーヒーよりも粉とお湯が長い時間触れるために豆の香りと旨味が詰まっているコーヒーオイルをしっかりと抽出出来ます。そのため豊かな香りを特徴に持つスペシャルティコーヒーの抽出方法としてフレンチプレスが定番となっています。

デメリット

フレンチプレスのデメリットは、コーヒー液の中に微粉も混ざってしまうこと。また、抽出にはやや時間がかかり、使用後の後始末も大変です。

フレンチプレスに必要な器具と淹れる手順

必要な器具

  • フレンチプレス
  • コーヒードリップポット
  • メジャースプーン
  • カップ

淹れる手順

  1. フレンチプレスにコーヒー粉を入れる
  2. お湯を注ぐ
  3. プランジャーを押し下げコーヒーを抽出する

⑤エアロプレス

エアロプレス

火や電力を使わずにエスプレッソのような濃厚なコーヒーを抽出出来る「エアロプレス」。エアロプレスとは、空気の圧力を利用してコーヒーを抽出する方法です。注射器のような形をしたエアロプレスに、コーヒー粉を入れてお湯を注ぎ真上からグッと押すだけで簡単に濃いコーヒーを抽出することが出来ます。僅か1分程度の短時間で抽出出来ることやプラスチック素材で軽いことから屋外でコーヒーを飲むためのアウトドア用グッズとしても人気があります。

エアロプレスのメリット・デメリット

メリット

エアロプレスのメリットは、短時間で簡単にコーヒーを淹れることが出来ること。約1分という驚きの速さで、お湯を注ぎ押すだけの簡単な手順でコーヒーを淹れることが出来ます。しかも、比較的強い圧力で抽出するためペーパーフィルターやフレンチプレスよりも濃度の濃いコーヒーを抽出することが出来、コクのある深い味わいのコーヒーを楽しむことが出来ます。

デメリット

エアロプレスのデメリットは、やや力が要るということ。エアロプレスで抽出する場合、真上から押す必要がありますが、その際に力が必要です。男性の場合だとそれほど問題はありませんが、女性の場合だと辛く感じるかもしれません。

エアロプレスに必要な器具と淹れる手順

必要な器具

  • エアロプレス
  • コーヒードリップポット
  • メジャースプーン
  • カップ

淹れる手順

  1. エアロプレスにコーヒー粉を入れる
  2. お湯を注ぐ
  3. プッシュしてコーヒーを抽出する

⑥アメリカンプレス

アメリカンプレス

フレンチプレスの改良で生まれた「アメリカンプレス」。アメリカンプレスは、フレンチプレス同様にコーヒー粉にお湯を浸けてコーヒーを抽出する方法です。見た目はフレンチプレスと同じで、抽出する仕組みもフレンチプレス同様ですが、コーヒー粉を閉じ込めるポッドを備えることで後片付けを簡単にした器具。味わいとしては、コーヒーオイルを抽出出来るので、口当たり滑らかでコクのある深い味わいを楽しむことが出来ます。

アメリカンプレスのメリット・デメリット

メリット

アメリカンプレスのメリットは、フレンチプレスよりも後片付けが簡単であること。コーヒーを抽出した後は、コーヒー豆を入れているポッドにあるコーヒーかすをポンっとゴミ箱へ捨てるだけ。また、多少の微粉は残るもののフレンチプレスよりはコーヒー液中に残る微粉はかなり少なくすることが出来ます。フレンチプレスのデメリットを改良し、それでいて手軽に香り高く、コクのあるコーヒーを抽出することが出来ます。

デメリット

アメリカンプレスのデメリットは、ペーパーフィルターで淹れるコーヒーに比べると、やはり多少ざらっとした舌触りがあること。また、コーヒーオイルを抽出するので、コーヒーオイルを取り除くペーパーフィルターでの抽出のようなクリアでスッキリとした味わいとは違ったコクのある味わいとなるため好みは分かれます。

アメリカンプレスに必要な器具と淹れる手順

必要な器具

  • アメリカンプレス
  • コーヒードリップポット
  • メジャースプーン
  • カップ

淹れる手順

  1. アメリカンプレスにコーヒー粉を入れる
  2. お湯を注ぐ
  3. プラジャーを押し下げコーヒーを抽出する

⑦クレーバーコーヒードリッパー

クレーバー

ペーパードリップとフレンチプレスの良いとこどりのハイブリッド型「クレーバーコーヒードリッパー」。クレーバーコーヒードリッパーは、ドリッパーとコーヒープレスの両方の機能を備えた抽出方法です。ペーパーフィルターにコーヒー粉をセットし、そこにお湯を注ぎ、4分浸水させて抽出。カップの上へと乗せると自動的に下の蓋があく仕組みになっています。ペーパードリップのように紙フィルターでコーヒー豆のえぐみを取り除きスッキリとした味わいのコーヒーを抽出することが出来、かつフレンチプレスのようにお湯を注いで待つだけの簡単な抽出方法。忙しい朝に美味しいコーヒーを飲みたい時にぴったりの抽出方法です。

クレーバーコーヒードリッパーのメリット・デメリット

メリット

クレーバーコーヒードリッパーのメリットは、手軽にペーパードリップで淹れたコーヒーのようなクリアですっきりとした味わいのコーヒーを淹れられるところ。通常ペーパードリップの場合は、約3分間コーヒー粉と向き合いながら何度かお湯を注ぐ必要があります。コーヒー抽出の間に他の作業をすることは出来ません。しかし、クレーバーコーヒードリップはお湯を一旦注いだ後は粉をお湯に浸しておくだけなのでほったらかしに出来ます。美味しいコーヒーは飲みたいけど、その手間は出来るだけ省きたいという人にオススメの抽出方法です。

デメリット

クレーバーコーヒードリッパーのデメリットは、一定時間粉をお湯に浸しておくため完全なペーパードリップによるコーヒーのクリアな味わいではないこと。スッキリとクリアな味わいのペーパードリップとコクのある深い味わいのフレンチプレスの間ぐらいの味わいとなります。

クレーバーコーヒードリッパーに必要な器具と淹れる手順

必要な器具

  • クレーバーコーヒードリッパー
  • ペーパーフィルター
  • コーヒードリップポット
  • メジャースプーン
  • カップ

淹れる手順

  1. クレーバーコーヒードリッパーにペーパーフィルターをセットする
  2. ペーパーフィルターにコーヒー粉を入れる
  3. お湯を注ぐ
  4. カップの上に乗せて抽出したコーヒーを落とす

⑧サイフォン

サイフォン

見ていて飽きない、演出効果抜群の「サイフォン」。サイフォンとは、水の蒸気圧を利用してコーヒーを抽出する方法です。サイフォンは、下のフラスコのお湯を加熱して上のロートへと押し上げ、そのお湯が上のロート内にあるコーヒー粉と接触することでコーヒーが抽出される仕組みとなっています。サイフォンで淹れるコーヒーは香り高いのが特徴です。コーヒー豆本来の香りをしっかりと楽しみつつ、クリアですっきりとした爽やかな味わいのコーヒーを堪能出来ます。

サイフォンのメリット・デメリット

メリット

サイフォンのメリットは、コーヒーを抽出する過程を目で楽しめること。まるで科学実験をしているかのようで男心をくすぐられます。また、高温でコーヒーを抽出するため他の抽出方法に比べてコーヒー豆の豊かな香りをしっかりと引き出すことが出来ます。コーヒーが抽出される様子を目でじっくりと楽しんだ後は鼻で豊かなコーヒーの香りを愉しむことが出来るのがサイフォン最大のメリット。

デメリット

サイフォンのデメリットは、淹れるのが面倒なこと。慣れてしまえば大したことはありませんが、付属パーツも多く最初は淹れるのに戸惑ってしまいます。

サイフォンに必要な器具と淹れる手順

必要な器具

  • サイフォン
  • ペーパーフィルター
  • コーヒードリップポット
  • メジャースプーン
  • カップ

淹れる手順

  1. 濾過器にペーパーフィルターをセットする
  2. フラスコのお湯を沸かす
  3. ロートにコーヒー粉を入れる
  4. フラスコにロートを差し込む
  5. コーヒーを抽出する

⑨パーコレーター

パーコレーター

アウトドアコーヒー定番の「パーコレーター」。パーコレーターは、火にかけて沸騰したお湯の蒸気圧を利用してコーヒーを抽出する方法です。淹れ方はとてもシンプルで、コーヒー粉をセットして水を入れて火にかけるだけ。とても簡単な方法でコーヒーを抽出出来るので屋外でコーヒーを淹れる方法として人気があります。アウトドアショップでは屋外で淹れたてのコーヒーを飲みたい人向けにパーコレーターを販売しているところも多いです。登山やキャンプ、川遊びなどで重宝すること間違いなしです。

パーコレーターのメリット・デメリット

メリット

パーコレーターのメリットは、コーヒーを淹れるのがとても簡単であること。簡単にコーヒーを淹れる方法としては、フレンチプレスやアメリカンプレスのようなコーヒープレスがありますが、それらは一旦お湯を沸かしてからお湯を注ぎ一定時間粉を浸水させる必要があります。一方、パーコレーターは粉と水を入れたパーコレーターを火にかけるだけ。そして一度にたくさんのコーヒーを作ることが出来るので、アウトドアでみんなでコーヒーを飲む時に大活躍します。

デメリット

パーコレーターのデメリットは、苦味の強いコーヒーとなってしまうことです。パーコレーターは直接火にかけるため、他の抽出方法に比べてコーヒー豆の苦味を多く抽出してしまいます。また、パーコレーター内部では抽出されたコーヒーが何度も循環する仕組みとなっているため、香りも飛んでしまいます。そのため、自宅でゆっくりとコーヒーを味わいたい時に使うものではなく、あくまでも屋外で手軽に淹れたてのコーヒーを飲みたい時に使うものです。

パーコレーターに必要な器具と淹れる手順

必要な器具

  • パーコレーター
  • メジャースプーン
  • カップ

淹れる手順

  1. パーコレーターに粉と水をセットする
  2. 火にかけて抽出する

⑩コーヒーメーカー

コーヒーメーカー

自宅で手軽に美味しいコーヒーを作れるのが「コーヒーメーカー」。コーヒーメーカーはスイッチを押すだけで自動的にドリップコーヒーを作ってくれる機械です。コーヒーを抽出する仕組みは、ペーパードリップと同じでスッキリとクリアな味わいのコーヒーを淹れることが出来ます。また、コーヒーメーカーにも色々と種類があり、全自動コーヒーメーカーとなるとコーヒー豆と水をセットするだけで、あとはコーヒー豆を挽くところからコーヒーを抽出するところまで全部コーヒーメーカーが自動でやってくれます。

コーヒーメーカーのメリット・デメリット

メリット

コーヒーメーカーのメリットは、自宅で簡単に美味しいコーヒーを淹れられるところ。安いコーヒーメーカーでも、コーヒー粉と水をセットすれば自動で美味しいドリップコーヒーを淹れてくれます。全自動コーヒーメーカーともなるとコーヒー豆を挽くところからやってくれるので、さらに挽きたてで鮮度の高い美味しいコーヒーを味わうことが出来ます。

デメリット

コーヒーメーカーのデメリットは、それなりの出費が必要となること。コーヒーをハンドドリップで抽出するための道具はそれほど高くありませんが、コーヒーメーカーはやはりそれなりの値段します。コーヒーを挽くミル機能無しのシンプルなコーヒーメーカーとなると安く買えますが、全部自動でやってくれる高機能なコーヒーメーカーとなると1万円以上はします。

コーヒーメーカーに必要な器具と淹れる手順

必要な器具

  • コーヒーメーカー
  • メジャースプーン
  • カップ

淹れる手順

  1. コーヒーメーカーにコーヒー粉と水をセットする
  2. ボタンを押しコーヒーを抽出する

⑪エスプレッソマシン

エスプレッソマシン

欧米のコーヒーの定番であるエスプレッソを抽出出来る「エスプレッソマシン」。エスプレッソマシンは高い圧力をかけたお湯で一気に抽出する方法です。エスプレッソマシンで淹れるエスプレッソはとても濃厚。ドリップコーヒーと比べ、コーヒー豆の旨味が凝縮されておりコクがあり深く、濃厚な味わいを楽しむことが出来ます。エスプレッソは人気カフェメニューであるカフェラテやカプチーノ、カフェモカなどのベースとなるコーヒーで、エスプレッソマシンがあればこういったカフェで人気のアレンジコーヒーを楽しむことが出来ます。

エスプレッソマシンのメリット・デメリット

メリット

エスプレッソマシンのメリットは、自宅で本格的なエスプレッソを飲めること。エスプレッソを淹れるためには高い圧力をかける必要があるので電気式の専用マシンが必要です。自宅用のコンパクトサイズのエスプレッソマシンがたくさん販売されているので家庭用エスプレッソマシンを買えばエスプレッソはもちろん、カプチーノやカフェラテ、カフェモカといったエスプレッソベースのカフェメニューを自宅で手軽に楽しむことが出来ます。

デメリット

エスプレッソマシンのデメリットは、ドリップコーヒーを抽出する普通のコーヒーメーカーに比べると価格が非常に高価であること。

エスプレッソマシンに必要な器具と淹れる手順

必要な器具

  • エスプレッソマシン
  • カップ

淹れる手順

  • エスプレッソマシンにコーヒー粉と水をセットする
  • ボタンを押してエスプレッソを抽出する

⑫マキネッタ

マキネッタ

自宅でより手軽にエスプレッソを抽出出来る「マキネッタ(モカポット)」。マキネッタは直火式エスプレッソメーカーで、火にかけることでエスプレッソを抽出することが出来ます。安価に入手でき、取扱いも簡単なのでイタリアの家庭ではマキネッタが広く普及しています。イタリアでは家でエスプレッソを飲む時にこのマキネッタを使います。

マキネッタのメリット・デメリット

メリット

マキネッタのメリットは、電気式のエスプレッソマシンよりもはるかに安く買えること。手軽に買えて、火にかけるだけで手軽にエスプレッソを淹れることが出来るので、自宅でエスプレッソを手軽に楽しみたいという人にオススメ。

デメリット

マキネッタのデメリットは、マキネッタで淹れるコーヒーは完全なるエスプレッソではないこと。マキネッタはエスプレッソマシンほどの高い圧力をかけることは出来ません。そのため、エスプレッソ特有のクレマと上に浮かぶ泡状のものを作ることが出来ません。クレマは香りと深い味、コクに影響を与えるものなのでそれをほとんど作ることが出来ないマキネッタは完全なるエスプレッソメーカーではないのです。しかし、それでもコクがあり濃いコーヒーを抽出出来るので手軽にエスプレッソを淹れたいという場合には重宝します。

マキネッタに必要な器具と淹れる手順

必要な器具

  • マキネッタ
  • カップ

淹れる手順

  1. マキネッタにコーヒー粉と水をセットする
  2. 火にかけて抽出する

⑬ウォータードリップ

ウォータードリップ

美味しいアイスコーヒーを作れる「ウォータードリップ」。ウォータードリップは、お湯ではなく水を注いでコーヒーを抽出する方法です。冷たいままの水を入れるため抽出に3時間以上かかるものの、コーヒー豆の嫌なえぐみや苦味がほとんどないすっきりとした飲みやすいコーヒーに仕上がります。

ウォータードリップのメリット・デメリット

メリットcold brew coffee

ウォータードリップのメリットは、抽出にお湯を使わない分、コーヒー豆のえぐみや苦味といった嫌な味を最大限に除去できること。お湯を使って抽出して作るアイスコーヒーよりもすっきりと飲みやすいアイスコーヒーになります。また、水で抽出する水出しコーヒーはウォータードリップ以外にも水に浸すタイプの水出しコーヒーポットがありますが、それに比べると短い時間に抽出可能です。

デメリット

ウォータードリップのデメリットは、通常お湯を使って抽出する場合に比べるとかなり時間がかかること。3時間以上かかるのですぐに飲むことは出来ません。

ウォータードリップに必要な器具と淹れる手順

必要な器具

  • ウォータードリッパー
  • コーヒードリップポット
  • メジャースプーン
  • カップ

淹れる手順

  1. フィルターにコーヒー粉を入れる
  2. 水を注ぐ
  3. 3時間かけてじっくり抽出する

⑭水出しコーヒーポット

水出しコーヒーポット

手軽に美味しい水出しコーヒーを作ることが出来る「水出しコーヒーポット」。水出しコーヒーポットは、コーヒー粉に水を浸けてコーヒーを抽出する方法です。低温で抽出するため、豆のえぐみや苦味を抑え抽出することが出来ます。また、ウォータードリップに比べるとより長い時間水に浸しながら抽出するので、よコクのある深い味わいを楽しむことが出来ます。

水出しコーヒーポットのメリット・デメリット

メリット

水出しコーヒーポットのメリットは、手軽に美味しい水出しコーヒーを作れるところ。作り方はとても簡単で、コーヒー粉をセットして水を注ぎ冷蔵庫に入れて8時間待つのみ。低温で抽出したコーヒーのため時間をおいても味の変化が少なく長く美味しく飲めるのも特徴です。味わいとしては、ウォータードリップによる水出しコーヒーによりもコクのある深い味わいを楽しむことが出来ます。

デメリット

水出しコーヒーポットのデメリットは、抽出にとても時間がかかること。コーヒーを抽出するのに8時間程度かかります。同じ水出しコーヒーであるウォータードリップよりも倍以上の抽出時間となります。

水出しコーヒーポットに必要な器具と淹れる手順

必要な器具

  • 水出しコーヒーポット
  • メジャースプーン
  • カップ

淹れる手順

  1. 水出しコーヒーポットにコーヒー粉を入れる
  2. 水を注ぐ
  3. 8時間かけてじっくり抽出する

好きなやり方で美味しいコーヒーを淹れてみよう

カップにコーヒーを注ぐ

コーヒーは淹れ方によって味が変わってきます。また、それぞれの淹れ方には簡単だったり、短時間で抽出出来たり、水で抽出出来たりとそれぞれに良いところであったり、悪いところもあります。是非自分に合ったやり方を見つけて美味しいコーヒーを楽しんでみましょう。

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