美味しいドリップコーヒーやカフェラテを飲んだ後に、多くの人を悩ませるのが口臭問題。コーヒー自体は飲むことでリラックスできる良い香りがする飲み物ですが、一度飲んでしまうと息が臭くなる原因となります。そのため、朝の出勤時や仕事の合間にコーヒーを飲む時、またはデート中にカフェへと立ち寄る時は同僚や恋人、友達に不快な思いをさせないよう何らかの対策が必要です。
この記事では、なぜコーヒーを飲むと口の中が臭くなるのかその原因を紹介。そして、口の中にコーヒーのニオイを出来るだけ残さないための飲み方、口臭が気になった時のニオイの消し方、予防方法と対処方法の両方も紹介しています。コーヒーを飲んだ後の口臭にいつも悩まされている人は是非参考に。
コーヒーを飲むと口臭がひどくなる原因
原因①コーヒーそのもののニオイが口の中に残る
なぜコーヒーを飲むと口臭が気になるのか。その原因の一つ目は、コーヒーそのものが口の中に残り、口の中からコーヒーのニオイがするためです。
コーヒーを飲むと、口の中はコーヒーのニオイでいっぱい。コーヒーが好きな人でも嫌いな人でも、コーヒーを飲んだ人の息をちょっと嗅げばコーヒーを飲んだ後であるのがすぐ分かるほどコーヒーのニオイは強烈です。特にそのニオイの発生源となっているのが舌。舌にコーヒー豆の微粒子が付着することで、コーヒーのニオイが口の中に長く残ることになります。
特に焙煎度合いの深いエスプレッソはニオイが強くなりやすい。特にミルクや砂糖はコーヒー豆同様に舌の表面に残りやすいのでカフェラテやカプチーノといったエスプレッソベースでミルクをたっぷりと使用するコーヒーは口臭がひどくなりがちです。
原因②カフェインにより唾液の分泌が少なくなる
原因の二つ目は、コーヒーの代表的な成分であるカフェインによって唾液の分泌量が低下してしまうためです。唾液が少なくなれば、口の中がくさくなりやすくなります。
唾液は食べものの消化機能を助ける働きがありますが、そのほかにも重要な役割として口腔内を清潔に保つ働きがあります。唾液が口の中の汚物を洗い流したり、口の中を乾燥から守ったりするこで細菌の増殖を防いでいます。細菌が増殖すれば口の中が臭くなるので当然唾液が少なくなれば不快な口臭へとつながるのです。
例えば、朝起きたばかりの時や緊張している時は口の中がくさくなりがち。これは誰にでもあることですが、このような現象が起こるのは起床時や緊張時は唾液の分泌量が少ないためです。
原因③胃酸が過剰に分泌される
原因の三つ目は、胃酸過多によるもの。
コーヒーに含まれるカフェインとクロロゲン酸には胃酸の分泌を促進する作用があります。通常は胃酸の分泌を促進し消化を助けるという良い働きをしてくれます。しかし、胃の中に食べ物がない空腹時にコーヒーを飲んでしまったり、たくさんコーヒーを飲んでしまったりすると胃酸が過剰にたくさん分泌され、胃酸過多による不快な口臭につながることがあります。
コーヒーによる口臭を予防する方法
予防法①空腹時に飲むのを避ける
コーヒーの口臭予防としては、まずは空腹時にコーヒーだけを飲むのを避けること。何も食べ物を食べていない状態でコーヒーを飲んでしまうと、カフェインやクロロゲン酸の刺激によって胃酸が多量に分泌され胃が荒れてしまう可能性があります。胃酸過多による口臭を避けるためにも、ご飯を食べながらコーヒーを飲む、或いは食後にコーヒーを飲むようにしましょう。
予防法②エスプレッソは避けてアメリカンを飲む
口臭予防という点では、エスプレッソを飲むのはオススメ出来ません。なぜならエスプレッソはとても濃厚なコーヒーであるから。当然普通のドリップコーヒーよりもニオイは強めです。また、エスプレッソやカプチーノといったエスプレッソベースの飲み物も出来れば避けたいところ。エスプレッソベースのアレンジコーヒーはミルクを入れてもミルクのコクに負けないよう、かなり焙煎度合いの深いコーヒー豆を使用しています。深煎り豆は香りが強くなるため、舌に微粒子が残った時の口臭も強くなります。
オススメは、アメリカン(アメリカンブレンド)。アメリカンとは、浅煎り豆で淹れたコーヒーのこと。浅煎り豆は深煎り豆よりも口臭の原因となりにくいので口臭予防としてオススメ。または、中煎り豆を使用したレギュラーコーヒー、ブレンドコーヒーを選ぶと良いでしょう。
予防法③ミルクと砂糖は少な目にする
口臭予防としては、ブラックで飲むのが一番。コーヒー豆の微粒子自体、舌の表面に残り口臭の原因となりますが、さらに強い口臭の原因となるのがミルク。ミルクのタンパク質は舌に付着しやすく取れにくい特徴があり、おまけに口臭発生菌のエサとなりやすい。そのためミルクを入れたらその分だけ口臭が強くなります。これは砂糖を入れた場合も同様です。
出来るだけコーヒーを飲んだ後の口の中の不快なニオイを抑えたいと思ったら、ミルクも砂糖も入れずにブラックで飲むのがベスト。どうしても苦いのが苦手なら、砂糖を少し入れる程度、ミルクを入れたい場合も出来るだけ量を抑えるようにしましょう。
予防法④タバコを一緒に吸わない
コーヒーと最悪の組み合わせとなるのがタバコ。タバコに含まれるタールはネバネバしていて歯や舌にへばりつきやすく強い口臭の原因となります。そしてニコチンは唾液の分泌を現象させ、口の中を乾燥させてしまうためにこれも口臭が強くなる原因。このタバコとコーヒーを組み合わせれば当然息は不快なニオイとなります。
タバコとコーヒー両方好きな人は、せめてこの二つを一緒に吸ったり飲んだりするのはやめておきましょう。特に仕事で大事な打ち合わせや会議がある前、大事な友達や恋人と会う前だけでも、この組み合わせは避けるべきです。
コーヒーによる口臭をすぐに消すための対処方法
対処法①水を飲む
コーヒーを飲んだ後に口臭が気になる場合、すぐにその不快なニオイを消したいなら、まずは水を飲みましょう。カフェでコーヒーを飲むなら出ていく前にお冷をもらい、コンビニでコーヒーを買うなら一緒に水も買っておきましょう。
コーヒーを飲んだ後に水を飲むことで、ある程度口の中に残っているコーヒーの微粒子を洗い流すことが出来ます。あまり行儀は良くありませんが、周りの人にバレない程度に口の中に含ませ口腔内を洗うようにしてから飲み込むと良いです。
また、水をとることは、カフェインによる唾液分泌による口腔内の乾燥を防ぐという役割もあります。コーヒーを飲んで口の中が乾いていると感じたら、すぐにでも水分補給しましょう。
対処法②ガムを噛む
ガムを噛むのもとても効果的です。
コーヒーを飲んだ後にガムを噛む大きな理由は、唾液の分泌を促すこと。唾液は咀嚼をすることで分泌されるので、唾液を出して口腔内の清潔に保つためにもガムを味がなくなるまで噛みましょう。唾液を分泌することで、口臭の原因となる汚物を洗い流し、細菌の増殖を防ぐことが出来ます。
また、フレーバー付きのガムであれば、一時的ではあるものの、その香りによってニオイを速効消すことが出来ます。さらには、ガムを噛む時に舌表面を掃除するようにガムを舌の上で転がしてみるのもオススメ。そうすることで舌表面のニオイの元となっている舌苔(ぜったい)をとりのぞくことが出来ます。
対処法③マウスウォッシュでうがいをする
口臭予防用のマウスウォッシュを利用するのもオススメ。
口臭の原因となるのは大抵の場合、舌表面の汚れである舌苔(ぜったい)。コーヒーの微粒子やその他食べ物の微粒子、剥がれた口腔の粘膜細胞などが舌表面に付着していることで口臭が発生します。普通に歯磨きをするだけでは舌表面の汚れを落とすことは難しいので、舌を掃除するのは口臭対策に効果的。
通常舌ケアには舌専用ブラシが必要ですが、外出先で舌専用ブラシを使うのは面倒。マウスウォッシュであれば外出先でもうがいするだけで手軽に舌ケアが出来ます。
美味しいコーヒーを飲んだ後のお口のケアは欠かせない
美味しいコーヒーは仕事や勉強を頑張るための活力になり、友達や恋人との楽しい時間を過ごすためのツールとなります。ですが、口臭予防や対策を怠ると、せっかくの美味しいコーヒーも不快な口臭の原因となってしまいます。誰かと会う前、誰かと合っている最中にコーヒーを飲むならお口のケアを怠らないようにしましょう。